iPod touchで快適に音楽を聴くためにポータブルアンプ(ポタアン)がゾロゾロと…
休日の昼下がりにiPod touchにhp-p1をつないでゆっくりと音楽を聴いてたら
「ん?! 音が悪い」
急にザラついた音楽に変わってびっくりしました。
他の曲は大丈夫なので、たぶん一部のアルバムがおかしい。MacBookを開いてiTunesから曲の情報をみてみたら
MP3じゃん。それもビットレートが160kbpsとか。
hp-p1のDAC(デジタル・アナログ変換)が良くても、元の音楽データが劣化していたら意味がないですね。
昔に取り込んだCDなのでHDDの容量を削る目的でMP3で取り込んだデータのようです。
FOSTEX ポータブルヘッドホンアンプDAC HP-P1 FOSTEX 2011-02-28 |
MP3などのフォーマットは、元の音楽データをデジタル化するときに音の情報を削ってしまいます。
クリアな音楽を楽しみたかったら劣化なしのフォーマットにしないと、せっかくのポタアンの性能が生かされませんね。
非圧縮/可逆圧縮(ロスレス圧縮)/非可逆圧縮には次のようなフォーマットがあります。
非圧縮 | 可逆圧縮(ロスレス圧縮) | 非可逆圧縮 |
WAV,AIFF | FLAC, Appleロスレス, ATRAC Advanced Lossless, mp3HD…他 | MP3, AAC, WMA, ATRAC…他 |
iTunesで対応してiPod touch(iPhoneなども)でクリアな音楽を楽しむには「Appleロスレス」を選択します。
メニューの[iTunes]の[環境設定…]を開いて、[一般]の<読み込み設定>で、「Appleロスレス・エンコーダ」を選択。
これでOKです。
忘れていけないのが同期しているiPod touchの[概要]の下の方にあるオプションの項目。
「ビットレートの高い曲を次の形式に変換」という設定がありますが、この項目にチェックが入っていないことを確認します。この項目にチェックがついていると、せっかく劣化しないデータで取り込んだのにiPod touchと同期するときに音楽データが変換されてしまいます。
ただ、この項目のチェックを外すと1曲40MB程度の大きいデータのままiPod touchにコピーされます。iPod touchの容量と相談しながら同期しないといけないですね。
これで同期するとクリアな曲をポタアンで楽しむことができるようになります。
昔から引き継いでいる音楽データなので、iTunesで検索したらMP3形式の古い曲が60曲くらいありました。
CDから取り込みし直して、今はクリアな音楽を楽しんでいます。
取り込んでしまっている曲でもう一回取り込みし直すのが面倒くさいという場合には、アプリで音を補正するものもあります。ただ、取り込み時点で元の曲から音情報が少なくなってしまっているので、できれば取り込みし直した方が良いですね。
AT-PHA31i やFiio E7(Dockラインコネクタで接続) などのDockコネクタのポータブルアンプでも、元のデータがMP3だとざらついた音になるのはわかります。
AT-PHA31iはDockコネクタに接続するだけのポタアンです。曲選択のリモコンもついていますので手軽に楽しむには良いポタアンです。
Fiio E7とつなぐときには、Dock接続でライン(アンプ前の音)を取り出すコネクタを使うのが良いですね。このタイプだと付属のミニジャックのケーブルも使えるので便利です。
追記: ロスレスにしているわけ
MP3 の320kbosくらいの高音質なエンコードであれば、人間の耳で音の聞き分けはできなくなると思います。ただ、MP3であることに変わりなく、音のデータは削られています。
iTunesで細かく設定すれば容量を削減しながらポタアンの性能を生かす設定もあると思います。
そういった細かな設定は個人の技量や耳に依存することになるので、データの損失のないロスレスを選択しました。
ロスレスであれば、今後何かのタイミングで他のフォーマットに変換したいという場合でも対応できます。
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