低価格でもしっかりとした音作りでコスパの良かったFostex(フォステクスカンパニー) PC100USBの後継機「PC100USB-HR」が2014年12月に発売になりました。
PC100USBは、USBバスパワーでPCM2704をDACに使用しつつ1万円を切るというコスパ抜群のヘッドホンアンプ。
今回の「PC100USB-HR」は、そのPC100USBの後継機となります。
お値段も定価ベースで言うとPC100USBと余り変わらない価格です。
PC100USB-HRは、PC100USBから色々な部分でパワーアップしています。
HRはハイレゾ対応のしるし
PC100USB-HRは、最大96kHz/24bitの入力ができWindowsとMacで特別なドライバーのインストールなくハイレゾ出力に対応しています。ただハイレゾ音源をそのまま再生できるかというと、DSDには対応していません。
再生能力は、使用するプレイヤーの機能に依存となります。
Windowsならfoobar2000あたりが出力に対応していそうです。
この辺りは、未検証なので、今後時間を作って試していきます。
パワーアップのアンプ
PC100USBは、5mW+5mW/32Ωでした。ヘッドホンアンプとしては、ちょっとパワー不足な感じ。
PC100USB-HRは、30mW+30mW/32Ωでパワーアップ。これくらいあれば色々とドライブできるパワーがあります。ヘッドホンアンプとしても十分使えるスペックです。
ただ、それでもFostexさんとしてはPC100US-HRのカテゴリを「ボリュームコントローラー」としています。
この辺りは「ハイレゾ音源を扱えるDACだけど、アンプはオマケ。増幅は別に持ってくださいね」というメッセージなのでしょうか?
本当ならAUX(RCA)で、PM0.4nやPX-5などアクティブスピーカーにつないで試したいですが…住宅密集地に住んでいる @incmplt としては、スピーカーで大音量は難しくヘッドホンのドライブ能力がアップしたのはありがたいです。
ハイレゾを使うための設定を忘れずに
PC100USB-HRは、普通に接続しただけではハイレゾ設定になりません。
取扱説明書にも記載がありますが、接続してサウンドの出力を「FOSTEX PC100USB-HR」に変更したら、次の追加設定をします。
「アプリケーション」−「ユーティリティ」フォルダーの「Audio MIDI設定」を起動。
サンプリングレートとビッドレートを変更。
設定ができると、緑色に光っていたLEDが朱色(アンバー)に変わります。
これを忘れると、せっかくのハイレゾ対応が機能しませんので注意が必要です。
PC100USB-HRは、持ち運びにも苦労しないコンパクト設計なので、色々な場所で活躍してくれそうです。