SONYのNW-A55とFostex TM2の組み合わせが快適で外出時のお気に入りの音楽再生環境になっています。
NW-A55を単体で使うことが多いので、気がつかなかったのですがYouTubeで「USB-DACでビデオを見ると音が遅延しますよね」とコメントをいただきました。
SONY NW-A55のUSB-DACは音楽専用
SONYのサポートサイトを確認したところ、ZX1000やA40などのUSB-DACは、音楽専用という記述がありました。
USB-DAC機能は音楽専用の機能です。ウォークマンの音声処理により、映像と音声がずれる場合があります。
とあり、ウォークマンの音声処理で、音声の再生にずれが生じるようです。
音ズレの確認
どれくらいの音がずれるのか確認してみました。
- SONY HDR-MV1で机を定規でたたく映像を録画(ソースA)
- 録画した映像をMac Book AirにNW-A55をUSB-DAC接続で再生
- 再生した様子を、同じSONY HDR-MV1で録画(ソースB)
- 2つの録画データをPremiereで検証
これで、生の映像(ソースA)とNW-A55 USB-DAC機能で再生した画像の録画(ソースB)で、映像の机をたたいた瞬間を合わせると音の遅延を確認できます。
遅延を確認したところ、NW-A55のUSB-DAC機能を使用すると200~500msの遅延があることが確認できました。おそらくフレームレートの設定などによっても遅延は変わります。
どうしてもビデオの再生でNW-A55のUSB-DAC機能を使用したい場合には、VLCなどの再生アプリで 音声の遅延を -500ms くらいに調整して使うことになります。
ただ、ゲームなどの場合は遅延の設定ができませんので、利用するのは難しいですね。
全てのUSB-DACは遅延する?(それは無い)
「USB-DACは、遅延するのが当然だ」と書いている掲示板情報などがあります。
SONY NW-A55は「音楽再生に特化したUSB-DAC機能」なので、音声の遅延がありますが、一般的なUSB接続のサウンドユニットもUSB-DACです。
これらのUSB-DACでは、遅延などは発生しません。正確に言えばタイミングクロックを持っていますので、正しく音声の再生タイミングをシステムが調整しています。
すべてのUSB-DACで、音声の遅延が発生するわけではありません。
SONY NW-A50のUSB-DAC機能は、「音楽再生に特化してウォークマンの再生機能を最適化するため」音楽専用のUSB-DAC機能になっていると考えるのが正しいと思います。